「チャレンジ」仁誠会内研修会で発表を行って
- 2020.11.28
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- 所属:
- 仁誠会クリニックながみね 技士部
- 職種・資格:
- 臨床工学技士
- 名前:
- 田上 潤
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仁誠会では、毎年、学会発表形式で各職種の取り組み発表「仁誠会内研修会」を行っています。
今年発表を行った職員の声を紹介いたします。今年の仁誠会内研修会はこちら。
入職して2年目のある日、私にある研究テーマを担当するよう上司から提案がありました。「少し難しいけどやってみる?」との上司からの問いかけに、あまり深く考えずに承諾する返答をしました。発表した演題は「透析中モニタリングにおけるオシログラフ活用法の検討」。いざ研究を始めていくと、研究内容に関する参考文献も少なく、ほぼ手探りで進めるしかない事に気付かされました。しかも、私が進めていた研究テーマは、臨床でデータを得ることが必須で、業務を行いながらの研究進捗はなかなか困難でした。
しかし、研究を進めるにあたり、様々な検討や試行錯誤を行うことが結果として質の高い経験を得ることに繋がったと感じます。透析中の患者さんの状態観察や体調の聞き取り、その他各種モニタリングからの分析を基にした臨機応変な対応など、マルチタスクが必要となる業務における自己の能力を向上させることができました。
日々の業務を行う中で、自己研鑽に励むことは得てして困難なものとなりがちです。院内での発表という比較的身近な目標を与えていただけたことで、日々の業務の中で考える力を養うことができ、結果として自己の成長を促すことができました。今回の研究発表を経験して、透析医療の奥深さと、これからの自分自身の課題を再認識させていただいたことに感謝したいと思います。