夏より難しい?!冬の体重管理
- 2020.12.22
- 仁誠会クリニック光の森 食事について
師走に入り朝晩冷え込みがますます強くなってきましたね。皆さん、冬はどのようにしてお過ごしでしょうか?
透析患者さんには、年中体重管理がついてまわります。夏より冬の方が、体重が増えるという声をよく聞きます。今回は冬の体重管理について管理栄養士からお話しします。
<<冬に体重が増える原因>>
・汗をかかない
・活動量の低下(寒くて外に出ない)
・ご馳走を食べる機会が増える(忘年会・クリスマス・お正月など)
・鍋料理や汁物が増える(塩分と水分の摂取量が増える)
・暖房器具による乾燥で喉が渇く
<<体重管理のコツ>>
①飲水量を守る
透析患者さんの1日の飲水量はDW(ドライウェイト)×15ml+1日の尿量mlの合計です。その中にはお茶や水だけでなく嗜好飲料や汁物も含まれます。
②水分の多い鍋料理やシチュー類は週末控える
食べる時は中日を選びましょう。また毎日食べない・3食続けて食べないようにしましょう。鍋料理は汁気を切り汁は残す、鍋のシメ(雑炊やうどん)は控えましょう。
③ご馳走を食べる時は、前後の食事で調整する
夕食で会食の予定があれば、朝昼は軽めにする、水分をより制限するなど1日の内で調整しましょう。
④水分摂取は、飲む時間と量を決める
なんとなく飲むことで、気づかないうちに水分摂取が増えている可能性もあります。食事の時間+αを決めるとよいでしょう。どうしても喉が渇いたというときは、氷を1個(家庭用氷は10ml/個)食べる、歯磨きやマウスウォッシュで口腔内をさっぱりさせることもお勧めです。
⑤塩分の摂り過ぎに注意
体重1㎏増=塩分8g摂取と言われています。水分が欲しい時には食事で塩分過剰になっている可能性があります。食事内容を見直してみましょう。
⑥加湿をする
加湿器を利用する、室内に洗濯物を干すことで乾燥を防ぐことができます。また定期的に換気を行うようにしましょう。
<<水分量に気を付けたい食品>>
調理法によって水分量は変化します。揚げる、炒める、焼く調理法がおすすめです。
野菜や果物は殆どが水分です。一度茹でて絞る、果物は量を守って食べるようにしましょう。年末年始はイベントも多く、ますます体重増加が気になる時期になります。コツを取り入れ楽しく過ごしましょう。
仁誠会クリニック光の森 宮﨑(管理栄養士)