「これからの季節に食中毒予防!」
- 2024.07.1
- 仁誠会クリニック黒髪 食事について
~食中毒を起こさない環境を考えてみましょう~
『細菌やウイルスなどによる食中毒が例年多く起こっています! 食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。 食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。時には命にもかかわるとてもこわい病気です。 |
(引用:農林水産省 食中毒の原因と種類)』 |
食中毒は一年を通して発生しますが、一般に梅雨から夏は湿度や気温が上昇するため、多くの細菌が好む環境になり細菌性食中毒が急増します。6月~9月は特に注意が必要です。
食中毒予防の三原則は ①つけない②増やさない③やっつける
1.つけない
まずは「洗う」ことが重要です。調理を始める前、生肉や魚や卵を取り扱う前後、食卓につく前など細菌を付けないよう手の洗浄と消毒、また調理器具の使用前後の洗浄と除菌を徹底しましょう。
2.増やさない
細菌は高温多湿な環境で増殖が活発になります。10度以下では増殖速度が落ち、-15度以下では増殖が停止します。肉や魚などの生鮮食品は購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。また早めに食べきることが大切です。(冷蔵庫に入れたからと安心しない!)
3.やっつける
細菌やウイルスは加熱によって死滅すると言われています。肉料理は中心までしっかり加熱することが大切です。特にハンバーグなど中まで火が通りにくいものは特に注意が必要です。目安としては、中心部を75度で1分以上加熱すると良いと言われています。
また夏場に利用が増えるペットボトルの直飲み、飲み残しの放置は細菌を繁殖させ、食中毒などを引き起こす危険性があります。飲みかけ20分放置しただけで細菌はなんと2倍に増殖。その対策として直接口をつけないでコップなどに注いでから飲むようにしましょう。そして飲み残した場合は冷蔵庫に保管し早めに飲みましょう。その際に糖分を含むジュースやスポーツ飲料、カフェオレなどの甘いコーヒー飲料などは、菌の繁殖が盛んになります。ペットボトルを持ち運ぶときは水やお茶がおすすめです。
もし、食中毒にかかってしまった時は、必ず医師の診察を受けましょう。また、下痢止め薬や痛み止め薬の中には毒素が体外に排出されにくくするものもあるため、自己判断で薬を服用しないで、まずは医師の診断を受けましょう。
-仁誠会クリニック黒髪 栄養科 管理栄養士-