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CKDってなあに?

みなさん、CKDという言葉を聞いたことがありますか?

CKDとは慢性腎臓病のことをいいます。慢性腎臓病とは、尿蛋白などの腎臓障害を疑う所見や、腎臓の働きを示すGFR(糸球体濾過量)が健康な人と比較し60%以下に低下している症状が、3か月以上続いている状態をいいます。これを放置すると、慢性腎不全になる可能性があります。

高血圧や糖尿病、高脂血症や肥満はありませんか?
タバコは吸っていませんか?
また健康診断などで血糖が高い、血圧が高い、コレステロールが高いと言われたことはありませんか?
これらは、CKDの要因としてあげられるものです。CKDは、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の重大な原因になります。しかし、多くの患者さんは、自覚症状がなく知らず知らずのうちに病気が進行していることもあります。
CKD生活習慣病 CKDの検査は主に尿検査、血液検査、腎生検、画像診断があります。一般的な健康診断で行われる検査も、慢性腎臓病(CKD)の早期発見の重要な手がかりになります。実際、腎臓病患者のうち70%以上の方が健康診断をきっかけに病気が分かったというデータがあります。

 

自分の腎臓を守るために、

◎腎臓の健康を評価しましょう!
異常があった際は病院で精密検査を受けましょう。また他の病気がない事の確認のために、1年に1回は健康診断を受けましょう。

◎生活習慣の改善をしましょう!
運動や減塩には取り組まれていますか?1日1回血圧を測定することもおすすめします。

◎自分の健康を守るためにも禁煙しましょう!
愛煙家の方も自分や周りの人を守るためにも吸う本数を考えてみませんか?

仁誠会クリニック光の森では、CKD指導に力を入れており、年2回「光の森CKD通信」の発行や、一般外来患者さんや地域の方向けの勉強会や講演会を実施しております。今年は、コロナ禍で実施できておりませんが、再開された際には、ぜひ一度お越しください。一緒に学び、自分の健康を守っていきましょう。

―仁誠会クリニック光の森 土岐(看護師)―

CKD勉強会