「ゴミを捨てに行きたいの！」

元気に目標を話されるこの方は80歳代後半のご婦人です。最初は通いのサービスを利用されていましたが、コロナ禍の中で人がたくさん集まる所に行くのが不安との理由で、赤とんぼ訪問看護ステーションにリハビリのご依頼があり訪問開始となりました。

訪問開始時は、コロナが落ち着くまでの身体機能維持をして欲しいとの希望だけでしたが、自宅での動作を見せて頂きながら歩行補助具の選定やベットの乗り降り方法を相談させて頂きました。自宅での動作が安定すると、「娘が捨てているゴミを、自分が捨てに行きたい」との希望が聞かれました。

実はこの方、左変形性股関節症という整形疾患があり、軟骨が摩耗して痛みと可動域の制限で家の周りしか出れていませんでした。ゴミ置き場までは約50ｍ、重いゴミ袋を押し車に乗せて行くには不安がありますが、”まずはやってみよう！！”という事で練習を開始しました。

練習から3ヶ月。今は足の痛みに気を付けながら押し車で集積所までの凸凹道を歩く練習ですが、本人の嬉しそうな笑顔が印象的です。一歩一歩目標に向かって頑張る姿はこちらも元気がもらえます。頑張りすぎて痛みが強くならないよう隣でしっかりサポートさせていただきます。

赤とんぼ訪問看護ステーション　栁田（理学療法士）