つまずくことなく歩ける! スプーンでご飯が食べられる!
- 2022.12.20
- ケアセンター赤とんぼ
=パワーリハビリテーション機器の導入から=
赤とんぼ入所科3階にパワーリハビリテーション機器を導入しています。
パワーリハビリテーション(以下パワリハ)は、老化や器質的障害により低下した身体的・心理的活動性を回復させる効果が期待できるリハビリテーションの手法です。
パワリハは、マシントレーニングを軽負荷で行い、全身各部の使っていない筋を動かします。筋力トレーニングというと強い力が必要なイメージがありますが、軽い負荷で回数を重ねることにより心臓の負担も少なく、楽に行うことができます。
=男性利用者Aさん=
入所当初、歩行練習でも上手く歩くことが出来ず、利き手も麻痺し、思うように身体を動かすことができませんでした。そこで個別リハビリテーションの中にパワリハのトレーニングも取り入れ、下半身の歩行に必要な筋肉を使用するため意識して筋力トレーニングを行いました。
★レッグエクステンション:膝を伸ばす力がつき歩幅を広げることができ歩行が安定する効果が期待できます。 |
歩行は足を前に出すのがやっとで、最初は2メートルを歩くのがやっとでしたが、1ヶ月で、つまずくことなく歩けるまでになり、今では3分から5分間連続して歩くことができるようになりました。
食事も利き手とは違う手で、食事をされていました。そのため手指の細やかな運動を身につける為の訓練を行いました。徐々に手指の動きがスムーズに出来るようになり今では、自分の力で利き手でもスプーンを使って食べることができるまで回復!
Aさんは「手足が動くようになって嬉しい!努力は裏切らないなと思いました」と、満面の笑顔!日常生活でもラジオ体操や、スクワットを自主的にされるようになり健康維持されています。
★お手玉:手指の関節を柔らかくし、筋力の向上、細やかな運動がしやすくなる。 |
他の利用者さんもパワリハを使った筋力トレーニングをされている方が多く、筋力の維持、向上に貢献しています。利用者さん一人ひとりが「なりたい自分に一歩ちかづき」、これからも自分らしく生活が送れるよう、私たち赤とんぼスタッフは利用者さんのことを第一に考え支援していきます。
―赤とんぼ入所科 3階 リハ科 A. W(理学療法士)―
★セストブレス:大胸筋、上腕三頭筋、三角筋を鍛えます。、胸を張ることが出来るので姿勢を保ち、猫背を解消できる効果があります。 | ★ポールウォーキング:ポールによって背筋が伸びるので姿勢改善に効果的です。バランスが良くなり転倒予防にもつながります。 |