100円ショップでお出かけリハビリ
- 2019.07.8
- ケアセンター赤とんぼ
買い物に行くことは、IADL(買物・電話・外出など 自立した日常生活をおくる能力)の訓練になります。
そこで、日頃、遠くまで買い物に出る機会が少なく、一人で暮らしている方を中心にお出かけリハビリを企画しました。当日は雨でしたがみなさん「楽しみ!」と心待ちにされており、準備もきちんとしてこられていました。100円ショップへ着くと、急ぎ足で買い物かごを手に持ち、押しぐるまを勧めましたが「大丈夫!」と言われ、自分が見たいところへ行かれていました。
2人の利用者さんは「サポーターは必要よねー」とたくさんの商品の中から「どれにしようかな?」と選ばれていました。さすがリハビリを意識しているなーと感心しました。もう一人の利用者さんは、ひ孫へのお土産に「小学5年生と一年生、年少さん、どれがいいかな?まだこれは早いね」と年齢にあった便箋、ぬりえ、おもちゃの車を選び購入されていました。
先週まで体調不良でお休みしていた利用者さんも「今日は必ず行きます。病気治します」と言われ、当日は体調も改善されお買い物されていました。体調不良の方も楽しみがあると「頑張って治して行きたい」という意欲につながりました。
帰りは足湯に行く予定でしたが雨のため中止して、お茶会ができるドーナツショップに行きました。みなさん自分の好きなドーナツを選び、召し上がられました。「こんなところ行ったことがない!」「美味しかった!」「色々あって悩むねー!」とたくさんの声が聞こえました。普段食事を残される利用者さんも昼食後だったにも関わらず、ドーナツ1個をペロリと召し上がられ「これは美味しかった」と言われていました。
病気を治してまで行きたいと思えるほどの生きる喜びの提供、そして、楽しむ、選ぶという選択を自分ですることができ、生活動作の中で楽しみながら頭や体を使い、自立支援や認知症予防につながるリハビリを行うことができました。
通所リハビリテーション科 江口(介護福祉士)