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平成30年度 フィロソフィ論文入賞作品のご紹介.その4

フィロソフィ―論文入賞作品のご紹介の最後は、平成30年度入職した職員で、論文が優秀だったため初めて設けられた「新人賞」を受賞した、仁誠会クリニック黒髪に勤務する看護師の矢野さんの論文です。

 

【チャレンジ 】

仁誠会クリニック黒髪 看護部   矢野 愛美

 

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私の考えるチャレンジとは、希望をもつ未来のために自らを成長させるものだと思う。
私は今年の2月に仁誠会クリニック黒髪へ入職した。
今まで病棟での経験はあったが透析室での業務は初めてであり、私の中でこの転職は大きな挑戦であった。
業務内容は今までと違いほとんどが未経験で入職後戸惑いが隠せなかった。今までの看護経験が活かされず仕事ができない自分に「私はなんで何もできないのだろう」「今まで何をしてきたのだろう」と疑問を抱き自信をなくしていた。

それと同時に、4月より通信制の看護学校に進学した私は、新しい仕事に加え学校との両立に困難を感じていた。子育てをしながらの仕事、学校との両立は想像を超える忙しさであった。家に帰ると子供の相手もできず勉強をする状況で子供に後ろめたさを感じていた。
しかし勉強をする私に向かって子供たちは「いっぱい勉強するの大変だけど頑張ってね」と応援してくれていた。仕事、学校、家庭の両立は大変だと覚悟をし自分で決めた道、挑戦であったのに私は自信をなくしていた。しかし寂しい思いをしている子供たちは励まし応援してくれている。この時私はこの応援を裏切れない、もう少し頑張ってみなくてはと思えた。

仁誠会にはワークライフバランスのため時短勤務が認められており、週休を増やしてもらうことができた。これにより以前より時間に余裕がもてるようになった。また仕事には慣れないながらに、透析医療という新しい分野の知識・技術に興味はあった。
1日1日わからない事は調べ、上司を始めクリニックの職員にたくさん指導してもらったおかげで少しずつ出来る仕事が増えていった。できなかったことができるようになる、分からなかったことが理解できるようになるのは、やはりやりきった達成感、喜びを感じるものであった。この感情が人を成長させてくれるものであり、自尊感情を高め自信へと繋げてくれるのではないかと思う。そして一歩一歩の成長が自分の目標、目指している将来へ繋がっているのだと感じた。

新しい仕事、学校進学という私の挑戦はまだ始まったばかりである。これからもこの挑戦には職場や家族の協力が必要となってくる。新しいことに挑戦するには困難を感じることや失敗することもあると思う。
しかし失敗こそが成長させてくれるものであり、失敗の繰り返しや誰かの支え協力で困難を乗り越えることができるのだと思う。リスクを負っての挑戦は勇気、気力のいることだが、希望をもつ未来のためにチャレンジをしていかなければならないのだと今回の経験を通して強く感じた。
私は今の支えられている環境に感謝しチャレンジをし続けていきたいと思う。

 


 

新人賞を受賞して・・・

フィロソフィー論文受賞で発表させて頂き現在の自分の目標や感謝すべき事を再確認することができました。透析医療という仕事を通してたくさんのことを学ばさせてもらっています。これからも毎日の経験を学びとして吸収し自分の成長に繋げていきたいと思います。本当にありがとうございました。