「転倒なく安全に過ごしたい」の気持ちに寄り添う 訪問看護ステーションのリハビリ
- 2021.11.21
訪問看護ステーションのリハビリでは、利用者さん1人ひとりの状態に合わせてリハビリを行っていきます。
この方はA氏80代女性。長年透析治療を続けながら生活されています。
この数年で病気の発症などもあり、介護保険の利用を始められました。体力が落ちていたこともあり訪問リハビリの利用を開始されましたが、約1年経過し、体力も少しずつついてこられ、家族とのお出かけや近所に歩いて買い物にも行かれるようになりました。
元々活動的な方の為、「できるだけ今の状態を長く保ち、転倒なく安全に過ごしたい。」との希望があられます。A氏は訪問リハビリを週2回利用されていますが、時間が決まっている為、運動できる内容も限られています。
そこで、透析外来で体力テストを受けられたデータなども見せてもらいながら、A氏に必要な体操や運動を考えた自主練習プログラムを作りました。
「この位なら続けられそう。」と気に入ってもらい、ベッドの近くに置いて空いた時間に行ってくださっているようです。「この動きが苦手なのよね。」と訪問した際に相談があり、その都度一緒に正しい動きを確認しながら練習しています。
自主練習は無理なく続けられるようにしていくことが大切だと思います。訪問リハビリではご自宅へ伺う為、自宅での生活状況や環境なども加味して本人さんの性格や生活スタイルなども考えながら、その方に合ったプログラムを提案することができます。
まだ始めたばかりですが、「慣れてきたらまた新しい運動もやっていきましょう。」と意欲的に話をしています。これからも家族とのお出かけが続けられるようにサポートしていきます。
―赤とんぼ訪問看護ステーション 金子優美(理学療法士)-