訪問看護で「全粥から二度炊き」へ食事形態改善!
- 2021.03.8
『普通の食事が食べたい!』
M氏は脳梗塞による嚥下障害のために、
主食)全粥
副食)粗みじんあんかけ
汁物)トロミ付き食
を食べておられました。
透析患者でありミキサー食という水分含有の多い食事を摂取されていたため体重増加が多く、主治医より食事形態の見直しと嚥下訓練などの依頼で訪問看護が開始となりました。
訪問看護の開始直後M氏は「今の食事じゃ何を食べているかわからない。形のある見栄えのいい食事が食べたい」と言われていました。
2020年3月、咀嚼力弱く、口唇閉鎖も弱いものの改定水飲みテスト(MWST)は4点だったため、嚥下リハビリテーションとして
発声訓練(50音発声・あいうべ体操・歌唱)口腔周囲筋ストレッチ
唾液腺マッサージ
などを開始しました。
唾液腺マッサージに対しては「エステみたいね~」と笑顔がみられ、発声訓練の歌唱では季節の歌を歌って頂き楽しみながらのリハビリを実践しました。そして、徐々に咀嚼力や口唇閉鎖の改善が図れ、半年後の9月には、食形態の改善が図れました。
今では「今日のメニューは〇〇ね~。美味しいわ~」と食事を楽しまれています。
今後もご利用者さんのご希望に添う努力を惜しまず、訪問看護サービスをご提供いたします。
赤とんぼ訪問看護ステーション 永野トシ(看護師)