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透析患者さん向け「カリウムについて知ろう」

梅雨の時期になりました。
これから、野菜や果物がみずみずしく美味しい季節となり、カリウムが高くなりやすい時期とも言えます。
今回は、「カリウム」についてお届けします。

なぜカリウムの量を抑えないといけないの?

―高カリウム血症とは?―

カリウムが高くなると「手足・唇のしびれ」「胸が苦しい」「体がだるい」などの症状が出ます。
更に高い症状が続くと不整脈の原因となり、心臓にダメージを与えます。

―カリウムの多い食品―

カリウム-1

―カリウムの減らし方―

カリウムは水に溶けやすい特徴があります。調理時に細かく切り、水にさらし、茹でこぼしを十分に行えば
食材のカリウムを20%程度減らす事が出来ます。

カリウム-2

細かく切ると、水と触れる表面積が増えるので、よりカリウムを減らす事が出来ます。
例えば、さつま芋はカリウムが高い食品です。さつま芋は焼いたり電子レンジで加熱してもカリウムは減りませんが、
小さく切って茹でるとカリウムが減らせます。

カリウム-3

 

カリウム-4

―管理栄養士のおすすめレシピ―

カリウム-5

カリウムは肉・魚・卵など、殆ど全ての食材に含まれていて、肉魚などの量が多い時や、
あるいは外食をした時にも高くなります。まず、カリウムの多い食品の頻度や量が多くないか確認してください。
もし、何が原因でカリウムが高くなったか分からない場合は、ぜひ栄養士にご相談下さい。

今後も皆さんの透析生活をサポートできるように、様々な企画を考えていきます。
次回もお楽しみに。

仁誠会クリニックながみね 管理栄養士/蓑田 絵理