技士部の特徴
技士部は臨床工学技士、臨床検査技師の二つの専門職がいる部署です。
さらには臨床検査技師の8割は准看護師の資格をもっています。透析室に臨床検査技師が常在することで、タイムリーな検査の提供が出来ております。
この二つの職種が互いに協力し合あうことで、得意分野での知識や技術の向上に貢献しております。機器の進歩とともに医療分野でのIT化など今後の活躍が期待されます。
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穿刺成功率100%
透析治療において必要不可欠な穿刺。年間約300回針を刺される患者さんにとって、穿刺の痛みに悩んでいる方も少なくないと思います。
仁誠会では、そういった悩みを抱えている患者さんを少しでも減らしたい、苦痛を緩和させたいと思い、様々な取り組みを行ってきました。その取り組みの一つとして、仁誠会クリニック黒髪では穿刺ミスを減らす目的で、いち早く超音波診断装置を用いた(以下エコーガイド下)穿刺に取り組んできました。
穿刺が難しい患者さんには、エコーを用いて、画像を確認しリアルタイムに血管の走行や深さを見ながら穿刺を行うことで、穿刺成功率99.7~100%という高い目標を達成することができています。
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医療機器の管理(メンテナンス)
透析治療にはさまざまな医療機器を使用します。安全な透析治療を行っていく上で透析装置は勿論のこと、その他多くの医療機器、医療ガスの管理は必須です。
当院の臨床工学技士はその全ての医療機器の管理、日常のメンテナンスや修理を行います。
また、医療機器の正確な使用法を、看護師をはじめ、他の医療職員に指導することも、臨床工学技士の業務です。
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透析液清浄化の取り組み
透析治療において透析液の洗浄化は最も重要で、安心・安全で質のいい治療を行うために欠かせないものです。当院の臨床工学技士は、常に清浄な透析液を維持していけるように、水質検査、機器・配管の洗浄・メンテナンスを定期的に行っています。また関連学会や関連講習会など積極的に参加し、透析液洗浄化に力を入れています。
透析液洗浄化は炎症やアミロイドーシス。栄養不足や動脈硬化などの透析合併症の予防にもなり、洗浄な透析液を維持する事は患者さんのQOLの向上にもつながります。
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合併症の予防、定期的なスクーリング検査(エコー)
当院には、各クリニックに臨床検査技師が勤務しています。血液検査・尿検査などに加え、各種超音波検査(心臓・頚動脈・下肢動脈など)、心電図・下肢血流検査(ABI)を定期的に行い、患者さんの合併症の早期発見に取り組んでいます。透析中の検査も可能な為、待ち時間もなく、緊急時もすぐに検査可能です。また、透析患者さんにとって大切なバスキュラーアクセス(VA)の超音波検査も行っており、VA狭窄の早期発見・治療に繋げていきます。