利用者さんの笑顔が原動力 完成へ向けて試行錯誤
- 2020.04.20
仁誠会には、日々の業務や活動へ熱意を持って取り組むことで、患者さんや利用者さんはもちろん、職員をも元気にしてくれる職員がたくさんいます。トライ&エラー、何事にもチャレンジの精神で、ワクワク、ドキドキしながら前向きに挑戦を続ける職員をご紹介します。
利用者さんの笑顔が原動力
完成へ向けて試行錯誤
澤幡啓子さん(赤とんぼ長嶺 看護師)
2020年赤とんぼ長嶺のひな祭り行事は、利用者さん扮するお内裏様とお雛様の衣装が凝った作りで見る人を魅了しました。どんな人が作ったのだろう、和裁が得意な人がいるのだろうか。興味津々話を聞くと、作ったのは赤とんぼ長嶺職員で看護師、ひな祭り行事担当者の澤幡啓子さんでした。「縫物ですか?いやいや、むしろ苦手なんですよ。試行錯誤しながらなんとか形になりました」と夜勤明けとは思えぬ明るい笑顔で答えてくれました。
澤幡さんがひな祭り行事の担当になったのは、約3年前。オープン間もない介護付き有料老人ホーム・小規模多機能ホーム『赤とんぼ長嶺』で、1年目は雛人形を飾ろうとネットの掲示板や友人からも譲り受けて、各フロアに段飾りを展示。続くレクリエーションでは、顔出しパネルを制作し撮影会を行いました。
2年目は艶やかな衣装で写真を撮影してもらおうと、お内裏様とお雛様の衣装を手作り。「コスプレは、違う人物になることが、利用者さんのストレス解消につながるから」と、3年目の今年も新作衣装に取り組みました。決して得意な作業ではないだけに試行錯誤の連続でしたが、「上手くいかない時は担当者としての苦しい義務のようであり、その一方で、上手くできた時は利用者さんの反応を思い浮かべ、気持ちがワクワク浮き立つ楽しい趣味のようでもありました」。
トライ&エラー。澤幡さんの活動に取り組むスタンスは、「相手の気持ちになって考えること」。小さな頃から父親にそう言われて大きくなった。「近頃は日々の業務に追われて思い返す余裕がなかったけれど、私は今でも利用者さんの立場になって考えられているのかな。この3年間を振り返る良い機会になりました」と語ってくれました。
※赤とんぼ長嶺のひな祭り記事はこちらより
https://www.jinseikai.or.jp/archives/careblog/hinamatsuri-2020-akanaga