透析患者さん向け「春を告げる菜の花の豆知識」
- 2020.03.23
- 仁誠会クリニックながみね 食事について
日に日に春の陽気が増してきましたね。
仁誠会クリニックながみねでは3/3(火)にひな祭り御膳を提供しました。
今回は、旬の菜の花で白和えを作りました。
「菜の花は珍しいね!」という患者さんの声が聞かれました。
~菜の花の栄養豆知識~
菜の花の旬は2~3月頃で、花が咲き始めるまでの限られた期間が旬です。
とても栄養価の高い野菜で、ビタミンCやカルシウム、カロテンなど、
様々な病気の予防に役立つ成分を多く含んだ食品です。
菜の花には辛味・苦味成分の「イソチオシアネート」が含まれます。イソチオシアネートは、抗菌や抗かび作用の他にがんの予防にも効果があるとされ、注目されています。
こうした、菜の花の独特な辛味・苦味は天然の殺虫剤として、自分たちを攻撃してくる虫達から身を守るために活用されています。また、腸内の老廃物を排出する作用がある「食物繊維」も多く含まれているので、デトックス効果もあります。
しかし、透析患者さんにとって気を付けなければならない、「カリウム」も沢山含まれています。生の菜の花(100g当たり)には、カリウム390㎎含まれますが、茹でるとカリウムは170㎎と少なくなるので、菜の花は一度茹でこぼしてから使いましょう。
仁誠会では食を通して患者さんに、季節の食材の栄養豆知識をお伝えしています。次回の栄養豆知識もお楽しみに!
仁誠会クリニックながみね 管理栄養士/蓑田 絵理