赤とんぼ通所リハビリテーション科では、利用者さんの心身機能の維持向上や脳の活性化、コミュニケーションの促進を目的に、定期的なお出かけを実施しています。8月は、社会と接点を持ち、他者とのコミュニケーションを楽しみながら社会生活の楽しさを感じていただこうと、ぶどう狩りを企画しました。

当日の天気予報は雨でしたが出発する頃には晴れ間が広がり、待ちに待ったお出かけに「私が晴れ女です！」など、皆さんウキウキしたご様子でした。日頃控えめな方も声を上げて笑ったり、普段話す機会がない方とも「バスツアーみたい！楽しかね！」と会話が弾んでおられました。

皆さんこの日のために日々のリハビリに意欲的に取り組まれ、いつもは歩行車を使用されている方も当日は杖を手に園内を歩かれ、1 kgのぶどうの袋を両手に提げて歩かれる方や大型車へ乗り降りされるなど、それぞれにリハビリの成果を発揮しておられました。自宅ではあまり外出されない利用者さんも、「ぶどう狩りは初めて。赤とんぼは楽しいことばかり。リハビリを頑張ってよかった！長生きするもんだね！」と満面の笑顔でいきいきと語っておられました。

今回のお出かけでは、ヒンヤリ冷えたぶどうの試食で旬を味わい、誰の分かを考えながらお土産を買い、舗装していないデコボコ道を歩いたり、いつもとは違う景色を車窓から眺めたりと、楽しみながら生活リハビリを行うことができました。最後は園の方へそれぞれにお礼を伝え、ぶどう園を後にしました。

赤とんぼ通所リハビリテーション科　小笠原（介護福祉士）