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シャントエコー検査で血管を守ろう!!

透析施設で働く臨床検査技師は、透析施設で働いているからこその強みのひとつとして、シャントエコー検査があります。
シャントとは、透析患者さんにとって必要不可欠であるバスキュラーアクセスの種類のうちの一つです。バスキュラーアクセスを患者さん個人に合わせて作成することで、多くの血液量を腎臓に代わって綺麗にして体内へ戻すことが出来ます。

シャントの合併症として様々な症状がありますが、血管が詰まること(閉塞)や血管が狭くなること(狭窄)はよく聞くと思います。
シャントに問題が生じると透析治療が上手くできず、生命予後に関わってきます。そのため、それらの合併症を早期発見・早期治療する必要があります。

早期発見する一つの手段として、シャントエコーがあります。

【実際にシャントエコーをしている様子】

シャントエコー検査で血管を守ろう

 

シャントエコーでは、血管の大きさや血液の流量が分かります。エコーの結果から一番狭い血管の径・上腕動脈流量・閉塞歴などを総合的に判断し、PTA治療(血管拡張術)に繋げたり、次回のシャントエコーフォロー期間を設定しています。

透析従事する臨床検査技師としては、シャントエコーをすることで透析治療にとって必要不可欠なシャントを守れることに日々やりがいを感じています。

普段からシャント音を聴いて透析治療を受けている皆さんの方が、シャントエコー以外にもシャントの少しの違いに気づけるかもしれません。普段からシャントの音を聴いたり、シャントを触ったりして、「なんかいつもと違うな?」と感じた時には職員にお知らせください。

これから夏場になり、脱水になることで狭窄が進行します。

透析治療を受けているご自身の大切なシャントを長持ちさせるように、一緒によく観察していきましょう!
気になることは些細なことでも職員へ聞いてください!

 

-仁誠会クリニック大津 技士部 臨床検査技師-